林 真理子 (下流の宴)2010年10月22日

最近 読んだ本
大学出て、医者の娘だった由美子は 自分の家族は上流だと思っているが 息子の翔が高校を中退して ニートになってしまう。
翔が南琉球島出身の玉緒と結婚すると 由美子に伝えるが、、、、 
福原家(由美子の家族)と宮城家(珠緒の家族)を対比させて
交互に描いているのが面白い。

久々に林真理子の本を読んだ。 
プライドが高くて、人を見下す主人公の由美子の描写は
この作家の得意とするところ。嫌な女性と気分悪くして読んでいた。
珠緒の家族になってから 明るく気持ちも一変しました。
格差社会の今日 何が裕福で、どんな事が幸せか
少し考えさられた。最後の大どんでん返しは「誇り高くきちんと生きてきた」 由美子がおかしく そして哀れです。

でも芝居だ 着物だ、グルメだと 優雅な生活を
週刊誌のエッセイに書いている 林真理子に 
下流の宴と書かれると 上から目線の題名だなと思ってしまうのは                私だけかしら?