鉄の骨 池井戸 潤2010年01月18日

ゼネコンの不正入札の話です。
平太は入社三年目。みんなから 談合課と言われている 
業務課に配属されるが 彼女との仲も危なくなっていく
談合の仕組み、やみ献金の仕方 建設業界の裏事情入門という感あり
マネーロンダリングして正当なお金にしていく描写は唖然とします。

二日前「政治家と金問題」土地購入に不正があったと 
政治家が逮捕された。まったくタイムリーな小説です。
民主党の大物政治家とイメージが重なり
 あたかも今実際行われているように思うほどリアリティがありました。

直木賞候補になった小説です。今回は取れなかったけど
今後の 作品も注目していきたい。

終の住処 磯崎憲一郎2010年01月30日

本文からの抜粋(若い頃の営業と接待の日々、上司の罵声、
深夜残業、家計のやりくり 赤ん坊の夜泣き、寝不足のまま
朝起きるつらさ、どうしても抜け出すことの出来ない不倫関係、
自己嫌悪、そして妻とのすれ違うばかりの緊張した生活)
そして11年間妻は口を利かなかった。初老男性の半生小説。

女性からするとあまりにも勝手過ぎると思う
自分だけが苦労してと 事細かく描いているが 
妻の気持ちなどひとつも書かれていないし共感できない。
それでも赤ちゃんかわいさに家に大急ぎで帰るにも
「子供というのは実は、、、虐げられた存在ではなく、
あらゆる社会経済情勢の変化や 大人側の事情に対して
問答無用で優位に立つことが出来る圧倒的な強者なのだ」 
感情はまったく感じさせない理屈っぽい 
描き方が文学的というんだね きっと
(第141回 芥川賞受賞)